令和6年9月27日、10月7日、10月23日、11月11日の4日間にわたり、令和6年度神戸大学高度専門研修「大学経営人材育成セミナー」を開催しました。
本研修は、国立大学法人神戸大学の経営人材育成の基本方針に基づき、幹部職員として管理運営を担う人材を養成することを目的に、令和3年度から実施しているものです。
講義は、神戸大学MBAプログラムでも教鞭をとる大学院経営学研究科の松尾貴巳教授、栗木契教授、鈴木竜太教授、服部泰宏教授を講師とし、部長?課長級の事務系職員26名が受講しました。
研修プログラムの作成に当たっては、MBAプログラムで使用している内容を基礎とし、専門性の高い内容を含みながらも、受講者の今後の大学経営実務にいかに役立ててもらえるかという点を重視しました。
研修では、「人の上に立つこと,リーダーシップの考え方」、「組織の中での個人の学びや成長」、「マーケティングにおける起業家型行動とエフェクチュエーションの重要性」、「人や組織を動かすための仕組みによる戦略マネジメントの手法、また、KPIを用いた大学の置かれている環境と課題の検討」の4テーマについて、事前課題、事前アンケートの回答を活用するなど工夫が凝らされた講義となっており、班ごとの意見交換や発表を通じて、大学経営に関する知識と思考を深めました。
受講者からは、「組織とは何か、リーダーシップとはどういうものなのか、KPIの存在意義とは何か、基本的なことを学び、自分事としてとらえなおす好機になった。」「予測困難な場面で知らずに発揮していたことが企業家の精神に結びついていると知り、成功した企業家の行動は決して自分とかけ離れているものではないとわかった。講義で得たことは、これから折に触れて思い出し、行動の振り返りや指針を立てるときに活用したいと思う。」「色々な文献や分析データなどを基にした講義を受けて、今までの経験(業務の手順、指導指示、組織の在り方など)と照らし合わせて納得することや反省点などを改めて知ることが出来ました。」等の感想がありました。
教職協働による大学経営の発展に向けて、職員が大学運営に必要な能力を身に着け、向上させる取組を今後も継続して実施していきます。
(総務部人事課)