第10回人文?社会科学系研究推進フォーラム(本学と新潟大学の主催)を令和7年3月10日、神戸大学バイオメディカルメンブレン研究?オープンイノベーション拠点棟1階ダイセルOIホールで開催しました。

 

本フォーラムは、大学の研究の社会実装に向けてどのような課題があり、人社系研究者がいかに貢献し得るのか議論することを目的としたものです。本学が採択された文部科学省の令和5年度地域中核?特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の一環で開催し、大学?省庁?企業などから174名(現地36名?オンライン138名)が参加しました。

 

藤澤正人学長が冒頭の挨拶で、J-PEAKSの取り組みの紹介や今後の社会実装に触れながら、「自然科学系研究の知のみでは実現は難しいもの。本フォーラムの議論から、金博宝188,金博宝188体育?社会科学の研究者と連携していくヒントを得て、本学の強みであり今後のものづくりの変革の中核となるバイオものづくり分野から日本の研究力の向上と産業の発展に取り組んでいきたい」と話しました。

続いて、新潟大学の末吉邦理事が、社会や産業のあり方が大きく変化する中で、より持続可能で豊かな産業を築いていくためには、経済?法律?倫理?文化といった多様な視点をとりいれた研究が不可欠で、人文?社会科学の知見を産業と結びつけ、新たな価値を生み出していくことがこれからの社会に強く求められていることなどを話しました。

 

講演では新潟大学経営戦略本部UA室主任URAの李香丹氏から神戸大学と新潟大学の共同主催の背景について説明した後、文部科学省研究振興局振興企画課学術企画室長の助川隆氏より「変わりゆく社会における金博宝188,金博宝188体育?社会科学への期待」と題して人社系研究の知見が求められている事例等を紹介しました。

また、先端バイオ工学研究センター長の蓮沼誠久教授から環境調和型のバイオものづくりによる持続可能社会構築への貢献、新潟大学工学部工学科協創経営プログラムの東瀬朗准教授から社会科学系研究での資金の好循環の作り方の事例、東京大学公共政策大学院の松尾真紀子特任准教授からバイオものづくりによるバイオエコノミー社会の実現における人文?社会科学的研究の必要性について講演を行いました。

 

パネルディスカッションでは、助川氏、蓮沼教授、東瀬准教授、松尾特任准教授と法学研究科実務法律専攻の高橋裕教授が加わり、学術研究推進室副室長の寺本時靖URAが進行しました。持続可能な社会の実現に向けた社会での出来事として、高橋教授から、ロイヤル?ダッチ?シェル社(当時)が気候変動対策の一環としてCO2削減等を求められたオランダの訴訟事例をご紹介いただいたことを議論の皮切りに、バイオエコノミーの実現に向けて自然科学研究だけでは物事がうまく進まないこと、バリューチェーンを俯瞰して間を繋ぐ人材の不足などが課題として挙がりました。また、議論の最後にはURAへのメッセージとして、人社系と自然科学の研究者が一緒に汗をかける場作りや、組織間を繋ぐことへの期待など活発な議論を行いました。最後に、河端俊典理事が閉会の挨拶をし、幕を閉じました。

 

(研究推進課)