神戸大学大学院法学研究科?法学部は、2025年3月28日、台湾?中央研究院政治学研究所(Institute of Political Science at Academia Sinica:IPSAS)と共同で、「Academia Sinica–Kobe University Joint Workshop on Political Science Research」と題するワークショップを開催しました。本学からは大学院生5名と教員2名が参加し、同研究所にて研究報告と研究交流を行いました。

本ワークショップには、政治学研究所のリサーチフェローや台湾国内の大学から約20名の研究者が参加しました。本学の大学院生は、修士論文や博士論文に関連した研究成果を英語で報告しました。議会制度や選挙といった国内政治のテーマに加え、中国?アメリカとの関係を含む安全保障や外交など、国際関係に関する報告もあり、台湾と日本の共通課題について活発で建設的な議論が交わされました。

IPSASは台湾の旗艦研究機関で、政治学研究の拠点となっており、国際的に高い業績をあげている多くの若手研究者が在籍しています。

IPSASの主催者であるNick Lin准教授からは、「大学院生の研究レベルは非常に高く、今後もこのような若手研究者同士の交流を大切にしていきたい」というコメントをいただきました。本学側の主催者である藤村直史教授も、「台湾と日本は多くの共通点を持っており、アジアにおける学術交流の重要性は今後ますます高まる。今後もこうした交流を定期的に企画していきたい」と応答しました。

今回の取り組みは、法学研究科?法学部が推進するグローバル教育プログラムの一環であり、「Q-MIS(Quantitative Methods for International Studies)」の枠組みで実施されました。法学研究科?法学部は、今後も国際的な教育?研究交流を積極的に展開していきます。