研究者と実務家はビジネスという事象にどう向き合い,協働してきたのか。現実を踏まえた理想はどのようなものであり得るのか。こうしたことについての研究が少しずつ増えてきていますが,日本における体系的な検討の事例はまだありません。本書では,人事管理に携わる日本の研究者と実務家,双方の関心を具体化した50年分の文献の膨大なデータベースに基づき,双方の関心の構造がどのように推移してきたのかを実証しました。研究者と実務家の関心のズレ,そして望みうる関係性が,統計的分析,学説史的検討,そして筆者ら自身の施策を通じて多面的に示されています。
(経済経営研究所 准教授 江夏幾多郎)